イタンキ浜

砂浜のささやき

昔、アイヌの人たちがつけた「ハワノタ(声のある砂浜)」と呼ばれる地名があったことから、昭和61年(1986年)に調査したところ、イタンキ浜一帯が北海道では初めて音がする鳴砂海岸であることが確認されました。
鳴砂とは砂同士の摩擦でキュッキュッと音を出す砂の事で、全国では30ヶ所余りで確認されています。

鳴砂とは?

・砂に含まれる石英という鉱物が多く含まれていること
・石英の粒に適度な丸みと艶があり揃っていること
・油やゴミなどで汚れていないこと(タバコの灰が混ざるだけで音が鳴らなくなります。)
全国的な問題として鳴砂海岸の汚れがクローズアップされていますが、鳴砂は「環境のバロメーター」といわれるくらい環境に左右されやすい砂で、砂自体の条件が整っていても、不純物が混ざっていると鳴らなくなります。

鳴砂のひみつ

ほかの地域の鳴砂には石英が20パーセント~40パーセント含まれていますが、イタンキ浜の鳴砂には、約7パーセントしか石英を含んでいないことや、「天使の涙」と呼ばれる石英の結晶体が多く含まれています。
「高温石英結晶体」は火山の噴火活動の際に高温で誕生した岩石が、急速に冷やされて固まったときに形成されるもので、ちょうど、2つのピラミッドの底面を貼り合わせたような形をしており輝きがあります。火山活動により生まれるこの結晶体は、本州の鳴砂では大変めずらしいものですが、イタンキ浜の鳴砂にも含まれています。大きさは、0.3ミリメートル程度で30倍から40倍程度の顕微鏡があれば見ることができます。

基本情報

名称 イタンキ浜
所在地 〒050-0083 北海道室蘭市東町3丁目
交通・アクセス ・道南バス 東町ターミナルより徒歩で約20分、車で約5分
・JR東室蘭駅より徒歩で約25分、車で約10分